Seminar

目的 国連と連携する国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が6月2日に発表した日本のSDGs達成度は163カ国中19位。前年(2021年)の18位(165カ国中)から1ランクダウンし、かつ、「深刻な課題がある」とされる目標は、17目標のうち、昨年より1つ増えて、6目標。ジェンダーや環境の分野で課題を抱える状況が続いています。

社外役員に期待される役割の1つに、俯瞰的視点を持ち、中長期的観点から、会社と社会・世の中の動きを連結させる役割があります。ESG/SDGsは、いわゆる「教科書」は存在せず、経営トップによるリーダーシップと知恵出しが必須ですが、他方で、日本では従来から、「コスト」として捉えられがちです。

本セミナーでは、ESG/SDGsをどのように企業価値の増大、ひいては株価上昇につなげていけるのかという財務戦略、そして、その実現に向けた事業戦略のヒントについて、様々なケーススタディの分析に基づき、実践的な観点でお話しします。また、ESGのSの文脈で重要なダイバーシティ&インクルージョンに関する企業分析についても、ガバナンスとの関係性を踏まえながら、お話します。
社外役員に就任されている方、社外役員を目指す方は勿論、ESG/SDGsにご関心をお持ちの皆様に、講師の率直なお話が聞ける90分のセミナーです。講師への質問の時間もご用意しております。

登壇講師著書
「SDGs時代を勝ち抜く ESG財務戦略」(amazonサイトにジャンプします)
構成 1 基礎編:ESG概論

・ESGとは?
・よくある問い「ESGって儲かるんですか?」
・ESG投資とは、PRIの責任投資原則
・企業側の開示の現状・ESGスコアと評価の現状
・ESG投資の3つの手法

2 実践編

・ESG/SDGs経営の取り組み実現に向けた13のヒント
  ・チーム変革のための組織づくりのヒント
  ・目標と戦略をつなげるビジネスモデルづくりのヒント
  ・リーダーシップを発揮するための要件
・企業変革の個別ケーススタディ
・ESG評価のグローバルスタンダードとしてのケーススタディ

3 人的資本マネジメント・ダイバーシティとその効用

・Sの重要性とSDGs
・取締役会に占める女性比率と業績の関係性
・ダイバーシティとコンテクストの重要性、ガバナンスとの関係性
・ダイバーシティとイノベーションの相関性
・女性比率と気候変動への取り組みとの関係性
・D&I推進が企業にもたらすメリット
・D&I推進の組織マネジメント

4 松澤とのQA

5 参加者とのQA
対象
  • 取締役・監査役の方
  • 取締役・監査役になろうとする方
  • 企業のESG・サステナビリティ等に関わる全ての方
  • その他、ESGについてご関心のある方

※役員紹介の同業者の方や競業する方のご参加はご遠慮いただいております。

開催時期 2022年7月28日(木)13:00〜14:30
回数 1回 1時間半
費用
  • 1万円(税込)
※お支払いは銀行振込(みずほ銀行)もしくはクレジット決済(Paypal)をお選びいただけます。
※申込後、1週間以内の入金をお願いしております。
※入金後のキャンセルはご遠慮いただいております。予めご了承ください。
会場 オンライン
※お申込み頂いた方で当日ご受講できなかった方は、録画をご視聴できます。
講師

講師プロフィール

田中 慎一

田中 慎一

株式会社インテグリティ代表取締役

1972年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、監査法人太田昭和センチュリー(現あずさ監査法人)、大和証券SMBC、UBS証券等を経て現職。監査法人、投資銀行を通じて会計監査、IPO支援、デューデリジェンス、M&A・事業再生・資金調達に関するアドバイザリー業務に従事。現在は、アドバイザリーサービスに加えて、スタートアップ企業のCFO、買収後の企業変革、ターンアラウンドマネージャーとして買収先企業の再建にも取り組む。趣味は料理とトライアスロン。

保田 隆明

保田 隆明

慶應義塾大学総合政策学部教授

1974年生まれ。リーマンブラザーズ証券、UBS証券に勤務後、SNS運営会社を起業。同社売却後、ベンチャーキャピタル、神戸大学大学院経営学研究科教授等を経て、22年4月から現職。主な論文、著書に『株式所有構造と企業統治』、『地域経営のための「新」ファイナンス(中央経済社)』等。2019年より2年弱スタンフォード大学客員研究員として米シリコンバレーに滞在し、ESGを通じた企業変革を研究。上場企業の社外取締役も兼任。博士(商学)早稲田大学。

桑島 浩彰

桑島 浩彰

カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院エグゼクティブ・フェロー/東京財団政策研究所主席研究員/K&アソシエイツ取締役

1980年生まれ。東京大学経済学部経営学科卒業。ハーバード大学経営大学院およびケネディ行政大学院共同学位プログラム修了 (MBA /MPA)。三菱商事、ドリームインキュベータ、ベンチャー経営2社を経て、現在に至る。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程にて企業変革・イノベーション・サステナビリティ経営について研究中。東洋経済オンライン等に記事執筆多数。米国を中心に幅広く日本企業のコンサルティングも手掛けている。主な著書に『日本車は生き残れるか』(講談社現代新書・共著)。北カリフォルニア・ジャパンソサエティ理事。米国シリコンバレー在住。

松澤 香

松澤 香

OnBoard株式会社 代表取締役CEO

02-17年、森・濱田松本法律事務所。独立後、19年に法律事務所を共同パートナーと設立。株式会社センシンロボティクス、株式会社メディカルノート社外取締役監査等委員、株式会社アンドパッド社外監査役、一般社団法人日本IT団体連盟 監事。01年慶應義塾大学法学部法律学科卒業、08年ハーバード大学ロースクール修了。弁護士・ニューヨーク州弁護士。


一覧に戻る